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PROFILE
名前:2016(ふわとろ)

そろそろニート&ひきこもりを卒業したい。
でもとてもじゃないけど就職なんてできません。
ひとと一緒に働くのが恐いので
フリーターにもなれません。
誰にも迷惑をかけず
ひとりでできる仕事はないものでしょうか……。
いろいろ考えて悩んだ末
たどり着いた結論が実に唐突ではありますが
「そうだっ!たこ焼き屋をやろう!!」
というものでした。
根っからの無計画さが災いして
早くも挫折しつつありますが
こうして反省やら愚痴やら
独り言やらを記し残しておくことで
たとえ少しずつでも前進できたらいいなと
そんな思いで始めた日記です。

現在(■今日の出来事)

過去(■むかしむかし)

が入り乱れていて読みづらいかと思いますが
何かしら感想や叱咤激励のコメントを
いただけたら大変嬉しく思います。
(since 28/03/2006)

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どん底
■今日の出来事

準備中に突然土砂降りの雨。即刻退散。頭の片隅ではにわか雨と分かっていながら敢えて無視することに。準備に比べ撤収作業はやたら素早い。空の低さ同様気分はどんより曇っている。関係ないが昨日テレビで観た映画は黒澤明の「どん底」だった。タイトルに反してやたら楽しそうに感じたのは自分がどん底以下ということか………?


■むかしむかし

最近ご無沙汰になっているお客さんが気になる。理由は何だろう?名前は当然知らず顔もうろ覚えだが頻繁にいらっしゃるお客さんには実はこっそりアダ名を付けている。いっ時は顧客名簿まで作っていたが途中からどれが誰やら分からなくなってしまいやめてしまった。さっきその名簿をパラパラと眺めていて最初の頃来てくれたお客さんで最近めっきり見かけない人が何人かいることにふと気が付いた。少ない頃のお客さんは意外と顔を覚えているので勘違いではないはずだ。名簿の備考欄には「ソース少なめ」とか「マヨなし」とかの好みと併せて見た目や話し方の特徴が書かれていて当時のことが思い出される。なぜ最近来なくなってしまったのか?失礼なことがあったのか飽きたのか単に生活圏が変わってしまったのか理由を確かめるすべがないので余計に気になる。
今までの売上最低記録は3,500円。忘れもしない去年の3月31日。まさにどん底状態。泣きそうになりながら焼いては捨て焼いては捨ていつもより早く閉店したのを覚えている。ゴミ箱に溢れかえる売れ残りの山を前に本当に泣いてたかも知れない。ちょうどお客さんからのクレームもあり焼き置きするのをやめた頃だ。売れようが売れまいがとにかくどんどん焼き続け時間が経ったものは片っ端から捨てて行く。自分で決めたルールが恨めしい。半分やけになってたこ焼きをひっくり返し続けていた。提灯は煌々と輝いていただろうが屋台の中は暗く沈んでいたに違いない。見かねたのかある年配の女性客が「お兄ちゃんえらいねぇ?額に汗して一生懸命働いてるねぇ?きっとみんな見てるからねぇ、がんばんなよ?」とこっちが照れるくらい威勢良く声を掛けてきた。「はぁ」としょげ返るボクには構わずそのおばちゃんは「売れてるでしょ?ここの美味しいから」と笑顔で尋ねる。普通なら「ええお陰様で」とか如才なく答えるところだがそんな余裕はなくその気さくさに甘えてつい「いえ………全然」と正直に愚痴ってしまった。おばちゃんは笑顔のまま「でもゼロじゃあないでしょ?ゼロじゃ?」と重ねて聞いてくる。「は、はい………」と頷くボクに「じゃ大丈夫。やめなさんなよ?ね?」と言いながらおばちゃんは笑顔のまま帰っていった。勢いに圧されぽかんとしてしまったがこのおばちゃんの言葉は後からじわじわと心にしみてきた。どん底と言いながら確かにゼロじゃない。少なくとも10人は食べてくれた。商売に絶対はない。商品によってはゼロの日があってもおかしくない。そう考えると今までひとつも売れなかった日が一日たりともないということは実は大変なことだったのかも知れないと、その時初めて気が付いた。その日以降も売上は伸び悩んでいたがあの時のおばちゃんの言葉「でもゼロじゃあない」を呟いてみると不思議と焦る気持ちはなくなっていった。
その後ご無沙汰になってしまったお客さんもいるがその頃からずっと買い続けてくれているお客さんも多い。泣きながら焼いてた頃から買ってくれてるお客さんだ。今でも無言で買っていってくれることが何よりの励みにもなるが「がんばってるな!」「がんばれよ!」そう声を掛けてくれるのもその頃のお客さんだ。しょんぼりしている情けない姿を見られてしまったお客さんたち。黙ってコーヒーを置いていってくれる人、お釣は要らないよと足早に立ち去る人、久しぶりに来て「ごめんねー!」と開口一番ご無沙汰を詫びる人、その顔を見るたびに拝みたい気持ちでいっぱいになる。あの時のおばちゃんは今でもたまに買いに来てくれる。口に出してお礼を言ったことはないが心の中ではいつも手を合せている。ちなみに帳簿の表紙には「でもゼロじゃあない」と書いてある。


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ノルマ
■今日の出来事

やや風が強いものの爽やかな初夏の青空。どなたかの予言通りあれだけ厚かった雲も嵐のお陰で一掃された。眩し過ぎる日射しの中で1週間ぶりに車を洗う。しくしく痛む下腹がうっとうしい。子どもの頃どれほど気持ちのいい朝でも下腹に痛みを覚えない朝はなかった。休む理由にならないくらい日常のことだった。手を下腹部に置きうつぶせになるのが最も楽な姿勢だったのだがその格好を見ていつも眉をしかめる母に「芋虫の真似」と聞かれもしないのにみじめな弁解をしていた。母の無言の圧力に負けようやく学校へ行く気になり洗面所の鏡を覗くと髪の毛が爆発している。これもよくあることだ。極度の天然パーマは濡れたまま寝てしまうと翌朝まるでアフロのように爆発する。文字通り爆発だ。よくコントの爆発シーンで頭がチリチリに焦げるまさにあのままだ。学校でいじめのネタにされる要素は少ないにこしたことはない。ようやく奮い立った気力が急激に萎え始めた。頭の中ではいくつもの使い古された口実が駆け回る。どうでもいい些細なことでいつも気力が削がれる。元からその程度の気力である。今では誰に対する言い訳も不要なのに口実が見つかるとなぜかほっとしてしまう。立派に口実となり得る理由であれば尚更だ。嵐は申しぶんない。今日洗車が終わりふと半透明の給水タンクを見ると水が半分ほど残っていた。前回抜き忘れたのだ。手洗い用だが衛生上タンクの水は毎日取り替えている。前回が昨日なら何の問題もないがこの初夏の陽気の中1週間も放っておいた水だ。洗車の片付けをしていた手がゆっくり止まる。もう急ぐ必要はない。タンクの洗浄と水抜きに一時間以上は掛かるだろう。それから出発したらいつもの開店時間をはるかに過ぎてしまう。のろのろとした動作で排水コックをひねりながら長いため息を吐いた。こんなものだ。ボクのやる気なんて。子どもの頃と何も変わっちゃいない。いっそ今夜また嵐にならないかと淡い期待を抱きながらジョロジョロと水が流れていくのを馬鹿みたいに見守っていた。
そんな一日だったが今なぜか明日になればまたその程度のやる気は湧いてきそうな気になっている。明日は月曜で定休日と決めた日だがそれでも営業に行くんじゃないかと根拠のない自信に満ちている。なぜかは分からない。100%のやる気なんてまるで縁はないが昔から数%くらいのやる気だったらいつでも出せる自信があったような気がする。その程度から始めるのが丁度いいのかも知れない。


■むかしむかし

営業にノルマはつきものだ。自分ひとりでやるにしても目標はあった方がいい。そんな気負ったことを考えていたまだ始めて間もない頃、何を血迷ったかノルマ達成率を表したグラフを作っていたことがある。テレビドラマで見たことがある営業所とかによく貼ってあるような棒グラフだ。ノルマのところに赤線が引いてある。設定金額は35,000円。350円の単価で100個売る計算になる。これでも最初はかなり謙虚なつもりだった。師匠の半分以下だ。ところが実際の売上はそれをはるかに下回るものだった。謙虚なつもりだっただけに焦りと挫折感は大きい。上司から尻を叩かれる営業マンでもないのになぜ自らやる気を削ぐようなことをしてしまったのか。愚かしい。愚かしいが目標がないのも張り合いに欠ける。そこでノルマを売上とは少し切り離して考えてみることにした。当日の仕込み量を決めてその分だけは全部焼いて来るようにしよう。最初は50個からにした。50個分を仕込みそれだけは何としても焼いて来る。売るのではなく焼く。早く焼き終わったら早く帰ってくる。焼き残ったら仕方ない。そのまま持ち帰る。しかし持ち帰る分が極力少なくなるように出来ればゼロになるように仕込み量を調整する。そう決めて現在に至る。結果売上は伸びないが気分的には随分と楽になった。閉店後の帰り道は文字通り身も心も軽くなる。家に帰ってからの片付けも手間が減る。ただしこれは商売的に見ると間違った方法である。50個しか用意しなければ最大売れても50個。100個分用意していけばもしかしたら51個は売れたかも知れない。その1個の機会を永久に失うことになるのだ。いわゆる機会ロスというやつである。ロスになった材料はまた買えばいいが一度失った機会は二度と戻らない。商売の鉄則らしい。どれひとつとってもボクのたこ焼き屋は商売の道からは大きく外れているのだ。


ある日の営業日誌23:02comments(13)trackbacks(0)
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最長記録
■今日の出来事

5/6(土)10(水)11(木)14(日)この4日間だけ。今月仕事したのは。たったこれだけ。残り全て営業したと皮算用してもあと7日間。計11日間。最大でこれだけ。つまり残りの20日間は何もしていない。まるで宿題のない夏休み。ラジオ体操もなし。絵日記もなし。ただ寝たきりの20日間。身体はどこも悪くはない。下腹の痛みと嘔吐感は悪いうちに入らない。心もない。良いも悪いも心がない。頭もない。何も考えてない。せめて無為に過ごすことへの後ろめたさでも感じればまだ救いがあるが今日は退屈とも思わない。現実逃避すら億劫だ。今こうして文字を書き連ねたことでようやく頭だけはぼちぼち起き出した。調子が何を指すのか分からないがそれが良い時が1/3残りの2/3は悪い時。良い時は仕事して悪い時は何もしない。仕事したらたこ焼き食べてしなければ食べない。身体も心も頭も全く関係ない。
つまりボクの人生にはたこ焼きを食べる日と食べない日のどちらかがあるだけ。要はただそれだけの人生ということ。
シンプルで分かり易い。分かり易いが読めない。降水確率50%の日には普通悪い方の50%を考えて傘を持つ。晴れも同じ50%のはずなのに。明日のたこ焼き確率も当然のごとく50%。それ以外はあり得ない。いつかはこのシンプルさを素直に受け入れて心地良さすら感じられるようになりたいと思う。それが今のささやかな夢といえば夢。


■むかしむかし

ちなみに今までの最長サボり記録は昨年8/10から8/31までの22日間。文字通りの夏休み。この時は単なる「調子」の悪さというあいまいなものではなく熱中症対策が不充分だったため。しかし対策を充分にする方法というのはいまだに分からずにいる。たこ焼きを焼かずに作る方法はないものか?


ある日の営業日誌23:11comments(12)trackbacks(0)
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駄目出し
■今日の出来事

昨日休んだ理由を説明し、もう梅雨入りしたのかを論じ、ここ以外の営業場所を教え、ある私鉄沿線の人気駅で駅舎が建て直しになるのに併せて奥行き1間足らずの遊休地が出来るのでそこに出店するテナントの募集があるとかいう情報を聞き、どうする?と問われはぁと答え、今日の売り上げを尋ねられ適当に答え、明日も営業するか聞かれ適当に答え、たっぷりと1週間分の会話を交わしたような気分になったそんな1日。単語にすればほんの7語余りだがどっ………と疲れた1日だった。疲れが喜びに変わるのはいつの日か………。

・営業時間:18:30〜22:30(4時間00分)
・売上金額:26,950円


■むかしむかし

うちは「ふわとろ」が売りとはいうもののあるお客さんから「ここのは柔らか過ぎてダメ!駅前の●●●●の揚げダコの方が断然旨い!もっと勉強しなさい!」と大声で駄目出しされた。とりあえず謝るしかないのでぺこぺこ頭を下げ続けた。クレームというかこのようにわざわざ忠告してくれるお客さんは大変ありがたい、こういうお客さんを大事にしなさい、とマニュアル本には必ず書いてある。しかし………実際は相当へこむ。もちろん勉強はする。するが焼き方に関して言えばそれはあくまでも好みだからいちいち変えようがないので困る。旨いか不味いか判断するのは当然お客さん。ボクは少なくとも自分で旨いと思うものを焼くことしか出来ない。ありがたいなんて思う余裕はない。焼き置きを指摘されたら止めればいいだけだが味はそう簡単には変えられない。万人に受ける味なんてないのは分かっているが分かっていてもそれでも相当へこむ。その日は一日中お客さんのダメ!って声が耳から離れなかった。


ある日の営業日誌23:01comments(16)trackbacks(0)
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理不尽
■今となっては一昨日の出来事

そのお客さん自身も知的障害をもっているが7人兄妹のうち働いているのは彼ひとりなのでとても責任感に厚い。ここしばらく顔を見せなかったのはボクがずっとサボっていただけでなく彼の職が変わったせいでもあったようだ。久しぶりに会った彼は随分とやつれて見えた。時間帯が夜勤という以上にその内容がかなりキツイ職場のようだ。聞けば熱湯が流れるパイプに沿った狭いダクトの中での作業らしく危険なので2時間以上留まることのないよう注意されているとのこと。キツイという表現は生易しく正に劣悪環境の職場である。たしかに企業側には労働者56人以上に対して1.8%以上の障害者雇用を促進する義務が課せられている。助成金制度があるとはいえ形の上だけでも雇っている企業はまだましとも考えられる。体面も保てる。なにより彼自身の口から愚痴を聞いたことがない。むしろ仕事の大変さを誇らしげに語ったりもする。しかしもちろん正社員であろうはずもなく企業側の事情とやらでいつ突然クビを切られるか分からない。前の職場だって決して好きで辞めた訳ではない。それでも彼は文句ひとつ言わず黙々と働いている。汗をかきかきたこ焼きを転がすボクに向かって「でもお兄ちゃんの方が暑くて大変だよね」などと呑気に感心していたりする。身動き取れない気温40度以上にもなるダクトの中で最低賃金法スレスレの時給で稼いだ貴重なお金の中からいつもたこ焼きを買ってくれる。しかも毎度毎度ネギのトッピングを追加注文してくれる。プラス50円の出費。それだけではない。灼熱地獄の職場で働くようになって「たこ焼き屋のお兄ちゃんの大変さが分かったから」とアクエリアスの差し入れまで頂いた。それでもおまけひとつしてあげない鬼のようなたこ焼き屋。篤志家でいらっしゃる社長様には顔向けできません。

・営業時間:19:00〜22:00(3時間00分)
・売上金額:22,750円


■今となってはむかしむかしの出来事

今更だが放置しておいた間の売り上げを淡々と記しておく。あくまで個人の記録用として。

●6月

25日
22,400円 

合 計
311,500円 

前月比
215.5% 

●7月

1日
23,100円 

2日
25,200円 

16日
24,500円 

17日
23,800円 

20日
16,100円 

22日
47,600円 

23日
26,250円 

25日
26,250円 

28日
22,050円 

29日
31,150円 

30日
30,450円 

31日
25,550円 

合 計
322,000円 

前月比
103.4% 

●8月

3日
17,150円 

4日
16,800円 

5日
16,100円 

6日
22,050円 

10日
16,100円 

13日


ある日の営業日誌02:02comments(5)trackbacks(1)
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じめじめ
bathroom


■今日のお天気

昨日から降り続く雨のごとくじめじめとした思いに囚われている。いやきっと駄目だと思っていた。最初から結果は分かっていた。別に落ち込むことではない。そもそも本当は就職なんかしたくなかったし。むしろ万一合格にでもなったら困るから辞退しようと決めていたし。いっそ今から断ろうか。とにかく早く不合格通知が届けばいいのに。でも一応確認の電話入れておいた方がいいかも………。面接から1週間以上経つがいっこうに通知は届かない。ボクは間違いなく期待していた。その証拠にこの1週間ただ結果を待って漫然と日々過ごしている。期待しているくせに悪い結果を予想してショックをやわらげようとする常とう手段。もしくは酸っぱいブドウの負け惜しみ。でも狐はもしかしたら自分の手に入れられないものを欲することの愚かさを説いているのかも知れない。身の程を知れということ。自分ひとりでのたうち回って苦しむのは構わないがそれに周囲の人たちを巻き込んではいけない。迷惑を掛けてはいけない。ブドウは見なかったことにするのが一番だ。世間からの評価や自分への自信。熟れたら自然に落ちて来るかも知れない。その時を待とう。………それにしてもいったい通知はいつ届くのか………。


■さぼりっぱなしの営業報告

今更だが放置しておいた間の売り上げを淡々と記しておく。あくまで個人の記録用として。
前回からの続き)

●8月

19日
15,400円 

21日
29,400円 

25日
22,400円 

26日
27,300円 

27日
26,600円 

合 計
232,050円 

前月比
72.1% 

●9月

3日
32,900円 

9日
22,750円 


ある日の営業日誌06:39comments(2)|-|
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笑顔
■今日も雨………。

ことある毎に自分の障害がいかに重くその日常がいかに大変かを切々と訴え続けている彼女は法改正後も1割の自己負担を要求されることなく生活保護を受け暮らしている。片や自分は健常者と同じように生活し同じように仕事も出来るのだと誇らし気に主張する彼は過酷な条件下で文句ひとつ言わずに働いている。彼女の周りには政治家を始めとする支援者が集まり地域のバリアフリー化推進のシンボル的存在となっている。片や彼には親切な支援者がひとりもいないばかりかそもそも自分の置かれている状況について理不尽だとの自覚すらない。世の中は常に声の大きな者だけが得をする。損得の枠の外にいる彼にはそれすら関係のない話しだが。

自分よりも辛い状況のひとがいるからといってじゃあ自分もがんばれるかというとそう単純にはいかない。所詮は他人事なのだ。我が身の不遇を嘆くでもないがかといって恵まれていると感謝する訳でもない。しかしもしこれが持続する類いの感情であるならばいつかきっと全く別の形で原動力になってくれるに違いない。

今日の雨で無駄になった仕込み材料をゴミ箱に投げ捨てながら再び就職の2文字が頭をよぎる。先日の会社からは結局どちらの通知も来なかった。きっと忙しい担当者の机の上でボクの貧相な履歴書が埋もれていることだろう。ひきこもりの人たちが就業にあたって一番気にするのは社風でも仕事内容でもなくその履歴書の空白をどうやって埋めるかというなんとも他愛のないことだったりする。適当に埋める文言すら思い浮かばない。冗談のようだが履歴書の空白期間を埋めてくれるビジネスまで存在する。哀れ過ぎて笑えない。
先日の日記を見た方から沢山のメールを頂いた。半分以上は怪しい在宅ビジネスの宣伝だったが中には真剣なアドバイスや体験談もあった。ご親切にアフィリエイトを薦めてくださった方もいらっしゃったが生憎ボクは生理的に受け付けないのでごめんなさい。ちなみにこのページの下に広告が載っているがこれは借りているブログサーバーの意向で外せない規約になっている。遺憾であるが仕方ない。
ひとと極力顔を合わせずひとりでひっそりと出来る屋台以外の仕事を現在もなお探している。もちろん屋台営業に支障をきたさない範囲で。お天道様に左右される不安定な収入を考えると背に腹はかえられない。


■一昨日の売上

9/16(土)
・営業時間:18:30〜22:30(4時間00分)
・売上金額:24,500円

このところ1週間に1回のペースなのでお客さんの中に「この日を逃すと来週まで食べられない!」という飢餓感があるのやら無いのやら。開店早々から行列が出来て焦る。久々の営業なので手元がおぼつかない。ような気もしたが意外とそんなこともなく頭はぼーっとしていても不思議なもので身体はちゃんと動いてくれる。前回まではアクエリアスの2リットルペットを軽く飲み干していたが今日は半分以上も残っていることに秋の訪れを感じる。

近所のマンションに住む部長さんらしき常連さんから焼き上がりを待つ間あれこれ話しかけられた。普段はお客さんから話しかけられないように「10分ほどで焼き上がりますので時間を見計らってまたお越し下さい(=目の前で待っていないで!)」と邪険に追い払うのだが涼しくなってくると「いや。ここで待ってるよ」と抵抗するお客さんが多くなり困る。じっと見られていると正直辛い。真面目に商売だけを考えれば待っているお客さんがいるとそれが誘因となって別のお客さんが集まって来るので本来ありがたいことなのだが。
その部長さんらしきおじさんの営業とはかくあるべきというレクチャーを手を休めずありがたく拝聴していたところ「お兄さんのその笑顔につられて買いたくなっちゃうんだよね」と意外な言葉を耳にして思わず顔を上げてしまった。最初は別のひとの話しかと思ったがどうやらボクのことらしい。例によって「はぁ」と阿呆みたいな返事しかできなかったが頭の中ではそのおじさんの意外な褒め言葉を反すうしていた。
ボクは営業中に笑顔を見せたことはない。というより普段からたとえ作り笑いでも人前で笑顔を見せることはしない。他人からは単なる思い込みだと言われるかも知れない醜形恐怖症によるものだが子どもの頃から長年染み付いた習性なので今更人前でニコニコすることは不可能だ。
これは一体どういうことだろう?「ボクは今とても忙しいから話しかけないでください」オーラを発しつついつも口をぎゅっと真一文字に結んでいるからそれを笑顔と錯覚したのか?それとも自身気がつかないうちにヘラヘラ笑いながらたこ焼きを焼いていたのか?後者だとしたら恐ろしい。ボクの阿呆みたいな相づちを照れと受け取ったのかその後もおじさんは笑顔が商売にいかに大切かを懇々と説いてくださった。
無謀にも家に帰ってから鏡の前でニッと笑ってみたが相変わらず醜い。からかわれたのか?



ある日の営業日誌04:13comments(6)|-|
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覚醒
■今日の出来事

もしも仕事に出掛けようと戸締まりをした後で急にトイレに行きたくなったとしても今閉めた玄関の鍵を開けゆっくりと用を足せばいい。5分10分遅れたところで何の問題もない。誰かに叱られる訳でも罰金をとられる訳でもない。この1点だけをとっても屋台というひとりぼっちの仕事の何と素敵なことか。就職出来ないひがみも相まって尚更そう実感する。

バイトも含めて就職に関しては綺麗さっぱり諦めた。諦めたというより目が覚めた。結局は就職した姿を親に見せたかっただけかも知れない。親父が倒れたとき病院にかけつけたボクの薄汚れた格好を見て親戚の手前恥ずかしいからすぐ着替えるようにと母にお金を握らされた時のあの屈辱の記憶を消し去りたかったのかも知れない。焼き台の油とススでどうしても汚れてしまうけど毎日きちんと洗っているんだよと必死に弁明しても顔をしかめて病室から追い出そうとしたあの時の母の目を忘れたかったのかも知れない。ボクは身綺麗なスーツ姿で誰の目をはばかることなく堂々と帰省したかったのだ。ただそれだけの為にボク自身が屋台を卑下しその素晴らしさを忘れてしまっていたのだ。

今日は途中でネギが足りなくなったり給水ポンプが急に動かなくなったり火傷をしたりそんなちょっとしたトラブルの連続だった。でもそれらトラブルもひっくるめて全ての出来事が愛おしく感じた。まるで公園に捨てて来た猫がひょっこり舞い戻って来たかのような後ろめたさと安堵感を覚えた。

そういえば今頃になって先日面接を受けた会社から通知が届いた。案の定不合格通知ではあったのだが採用担当者からの手書きの文面が添えてあった。社長がボクを評してユニークだと語っていたらしいことや合否の決定に最後まで迷ったらしいことや11月以降にもしもまだ就職が決まっていなかったらその時は改めて声を掛けて欲しい旨などが丁寧に書き綴られていた。もちろん社交辞令だろうがその心遣いが胸にしみた。きっと素敵な会社なのだろう。

・営業時間:19:00〜22:30(3時間30分)
・売上金額:25,900円


ある日の営業日誌05:19comments(7)|-|
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リハビリ
■昨日の出来事

雨雲が低く垂れこめる鉛色の空を見上げながら(何もこんな悪天候の日にわざわざ社会復帰を目論むこともなかろう………)と呆れつつのろのろと開店の準備にとりかかる。いや実はむしろ悪天候だからこそ外に出る気にもなったのだが………。こんな日は人出も少なかろう。その方があたかも連日ここに来ていたかのような顔でひっそりと営業できるに違いない。いきなり行楽日和の明るい日射しの中に飛び出すのは想像するだに恐ろしい。そこまでの勇気はない。今日は間違いなくリハビリ日和だ。店開きも仕込みも慌てることはない。そうこうしているうちに冷たい雨がぽつりぽつりと落ちてきた。予報通りだがこの分ではお客さん以前に外を出歩く人影すら期待できまい。久々にたこ焼きが腹いっぱい食べられそうだ。こんなこともあろうかと今日は自分専用のトッピングやら変わり種のソースやらをしこたま仕込んできていた。カレーソース・明太子ソース・ハーブソルト・ガーリックバター・塩昆布・らっきょう・などなど………。もちろん元々メニューに使うネギ・チリソース・とろみ出汁・キムチなどたっぷりと用意してある。トッピングには事欠かない。今日は6個入りのパックを最低でも3パックは食べよう。18種類のアレンジたこ焼きを心行くまで楽しもう。そう心に決め半ば負け惜しみ半ばヤケクソで人通りなど全くお構いなしにくるくる焼いていく。売れようが売れまいがそんなことは関係ない。今日はリハビリなのだ。ブランクがあった割には腕も鉄板の調子も上々である。こんがり美味しそうな色のたこ焼きがくるくるとテンポ良く焼き上がっていく。さてまずは何味で食べようか………。

・営業時間:16:30〜22:00(5時間30分)
・売上金額:31,850円

結果的には降りしきる雨がうそのようにまずまずの売上だった。せっかく用意した自分専用のトッピングを試す余裕もなくほとんどロスが出ないまま完売してしまった。しかもいつもより30分も早く………。以前にも感じたことだがたまに営業した方が売れ行きがいいのだろうか………?なんとも複雑な心境だ。はたして社会復帰できたのかリハビリになったのか………。今日もまた雨らしい。少なくとも2日続けて雨の日に営業するだけの気力はないことだけは確かなようだ。


ある日の営業日誌06:59comments(15)|-|
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販売方法
■販売方法【A】

屋台には18個用の鉄板を4枚積んでいる。うちは1パック6個入りなので合計12パック分(72個)のたこ焼きがいっぺんに焼ける。およそ15分で焼き上がる。そのたこ焼きを鉄板の上に転がしておける限度はおよそ15分。15分間ぼーっとお客さんを待ち売れ残ったたこ焼きはそのままゴミ箱へ捨てる。焼き置きはしない。そしてまた新たに焼き始める。
つまり1時間の営業で

●15分焼く(12パック)
 ↓
●15分お客さん待ち
 ↓
●15分焼く(12パック)
 ↓
●15分お客さん待ち

と最大24パックが販売できることになる。
仮に営業時間を1日4時間とすると最大で96パック。
96パック×@350円=33,600円の売上。
1日8時間営業なら単純にその2倍。


■販売方法【B】

4枚ある鉄板のうち半分の2枚を使い6パック分(36個)を焼く。焼き上がりまで15分。焼き上がったら隣の鉄板2枚で新たに6パック分を焼く。同じく15分。こちらが焼き上がった時点で最初に焼いて売れ残った分はゴミ箱に捨てる。
つまり1時間の営業で

●15分焼く(6パック)
 ↓
●15分焼く(6パック)
 ↓
●15分焼く(6パック)
 ↓
●15分焼く(6パック)

と最大24パックが販売できることになる。要は【A】と一緒。
同じであれば12パック分をいっぺんに焼いた方が楽だし効率的である。しかし【B】にもメリットがある。

(1)売れ残りのロスを少なく抑えられる。
(2)売り切れた場合の待ち時間を短くできる。
(3)焼き立てを提供できる機会が増える。
(4)常に焼いているので活気がある。

もちろん(1)(2)は必ずしもそうとは言えないが一番のメリットは(4)ではないかと思う。焼き上がった大量のたこ焼きを前にぼーっとお客さんを待っているのと常に忙しそうに動いているのとではお客さんから見た印象がまるで違う。


ボクはいつも【B】の方法をとることにしている。つまり営業が始まれば閉店時間まで常に焼き続けていることになる。売れようが売れまいがこのペースはほとんど変わらない。一心不乱に焼き続ける。仕込んでいった材料がなくなればその日の営業は終了。気が付けばゴミ箱は売れ残りのたこ焼きで溢れかえっている。そんな日もある。泣きたくなるが仕方ない。その分営業中はあれこれ考える必要がないので気楽なもんである。ただ焼いて焼いて焼き続ければいいだけだ。たこ焼きバカに徹すればいいのだ。これでいいのだ。そう自分に言い聞かせる。捨てられたたこ焼きは冷えて固くなっているがお客さんには熱々の焼き立てを食べてもらうことができた。それでいい。

自転車の乗り方と一緒でブランクがあってもたこ焼きの焼き方を忘れることはない。身体が覚えている。戸惑うことはない。しかしこの販売方法【B】のメリットをうっかり忘れてしまうことがある。売れ残りのロスが出るたびに落ち込んだりゴミ箱の中を覗いては溜息をついたり未練がましくあと1分待てばお客さんが来るかも知れないと無駄に鉄板の上でたこ焼きを転がしてみたり………と今日がまさしくそんな日だった。そのためにこうして改めてメリットを書き連ねたりもしてみた。

・営業時間:17:30〜22:30(5時間00分)
・売上金額:23,800円


ある日の営業日誌03:17comments(6)|-|
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