PROFILE
CONTENTS
RECENT COMMENT


SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
CALENDAR
<< May 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 010203040506
07080910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
QR CODE
qrcode
PROFILE
名前:2016(ふわとろ)

そろそろニート&ひきこもりを卒業したい。
でもとてもじゃないけど就職なんてできません。
ひとと一緒に働くのが恐いので
フリーターにもなれません。
誰にも迷惑をかけず
ひとりでできる仕事はないものでしょうか……。
いろいろ考えて悩んだ末
たどり着いた結論が実に唐突ではありますが
「そうだっ!たこ焼き屋をやろう!!」
というものでした。
根っからの無計画さが災いして
早くも挫折しつつありますが
こうして反省やら愚痴やら
独り言やらを記し残しておくことで
たとえ少しずつでも前進できたらいいなと
そんな思いで始めた日記です。

現在(■今日の出来事)

過去(■むかしむかし)

が入り乱れていて読みづらいかと思いますが
何かしら感想や叱咤激励のコメントを
いただけたら大変嬉しく思います。
(since 28/03/2006)

↓さらに自己紹介
OTHERS
<< 3 / 14 PAGES >>
top
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



|-||-|-|
bot
top
取り柄
既に外は真っ暗だ。カーテンを引いた部屋でもそれくらいは分かる。結局今日は一歩も外へ出なかった。いや今日も。営業どころではない。日常的な社会活動すら危うくなっている。でも幸い食料には事欠かない。小麦粉は罰ゲームが出来そうなくらいたっぷりとあるしネギや魚介類の一種も1ヶ月分のストックは優にある。いや商売道具を除外しても我が家には炭水化物の買い置きが山とある。米・パスタ・うどん・そば・などなど。長年の引きこもり生活で染み付いた習慣というか知恵である。炭水化物さえあれば何とか生きていける。意外とバリエーションも豊富だし。今日のお昼は焼きうどん。おやつにはケーキを焼いて食べた。ちなみにオーブンがないのでケーキは炊飯器で作る。驚くほど上手に焼ける。これも引きこもりの知恵か。この炊飯器。家電量販店で一番安いやつ(確か千円台の前半)を買ってきた。店員のお兄さんが「本当にこちらで宜しいのですか?」と心配するほど肉薄の内釜である。知らないメーカーだしスイッチなどひとつしかついてない。ボクはそのシンプルさが気に入った。デザインも悪くない。しかしというか案の定というか肉薄の内釜はお米を炊くのがどうも苦手のようだった。必ず焦げ付いてしまい保温しておこうものなら白米が赤飯のように変色しお焦げのようにパリパリになってしまうのだ。そこで炊飯スイッチが切れたら即コンセントを抜かなければならない。それでもまともに炊けるのは3回に1回くらい。本来の機能を全く果たしていない。まるでボクのようだ………。この炊飯器が不憫でならない。なんだか愛おしさすらこみ上げてくる。キミもボクとおんなじダメダメ人間(じゃないけど)なんだね………。
ただこの炊飯器。お米を炊くのは苦手だがケーキは上手に焼ける。ローストビーフも絶妙な火の通り具合に仕上がる。そんな時は心なしか誇らし気にさえ見える。と同時に哀れなのはその長所が(多分)誰にも知られずにいることだ。この炊飯器を買った人たちはそのあまりにひどい炊きあがりにきっと後悔していることだろう。現にあるサイトの購入者レビューを見ると「炊きあがりがイマイチ」「お薦めできません」「値段がどうあれちゃんと炊けないというのは問題だと思います!」「炊きあがりが悪いしフタの閉まり具合がショボい」などなど………こきおろす文字がズラリと並んでいる。確かにその通りだ。炊飯器なのだからお米がちゃんと炊けないのではお話しにならない。それでもあえて言いたい。こいつにも取り柄があるんだと。美味しいケーキが焼けるんだと。


独り言19:05comments(2)|-|
bot
top
備忘録
■一応記録として昨年の実績を(恥)
2006年度
月度営業日数稼働率売上金額一日平均
1月1341.9%304,85023,450
2月1035.7%211,75021,175
3月1032.3%224,35022,435
4月1343.3%320,60024,662
5月619.4%144,55024,092
6月1446.7%311,50022,250
7月1238.7%322,00026,833
8月1135.5%232,05021,095
9月516.7%133,00026,600
10月722.6%155,40022,200
11月723.3%176,40025,200
12月1445.2%281,75020,125
合計12233.4%2,818,20023,100

なるほど。結局は1年のうち3分の1しか働いていないということだ。週休2日ならぬ週業2日………情けない………。でもまずはここから。この現実をしっかり見つめることから。ちなみに今月はまだ1日しか営業していないが(稼働率11.1%)


とりあえず備忘録03:29comments(5)|-|
bot
top
抱負
「抱負」何故この漢字なのか………?字面からは前向きさが一切感じられないが………。

かつてバイト生活者が「フリーター」という呼称により安住の地を得たように既に「ニート」「ひきこもり」という呼称がある種の免罪符と化しているような気さえする。世間がというより自分自身がそう強く感じている。ひと昔前なら決して許されないような状況がさも現代社会の膿もしくは犠牲者のごとく語られその対策に大のオトナが右往左往している。もちろん目的は彼らの救いなどではなく年金や税金を基盤とした社会構造の維持であることは言うまでもないがそれでもオトナ達は決して彼らの尻を叩いたりはせずなだめすかしながら何とか働いてはくれまいかとあの手この手を尽くしている。しかし当人たちにはまるで響いていない。引きこもり100万人ニート85万人フリーター400万人。これだけのお仲間がいればなんと心強いことか。余程の事情でもない限りそこから抜け出そうなどとは考えないだろう。余程の事情………それはやはり「お金」ではないか………。

ボクも親との関係が良好であればいまだに引きこもっていただろう。いや今でも引きこもってはいるのだが………今以上に引きこもって働く気も一切なくなるに違いない。働かなくても食べていけるのであれば何もわざわざ寒空の下でたこ焼きをくるくる回すこともあるまい。200万人もいる引きこもりやニートが飢え死にしたというニュースはあまり聞かない。皆ちゃんと食べていけるのである。親がちゃんと食べさせてくれているのである。見知らぬ政治家たちがいくら揉み手で誘おうがおいそれと家から出るはずがない。親が死んだ時もしくは保険金が尽きた時になって初めて彼らは重い腰を上げるのだろう。
ボクにはその時が少し早く訪れただけ。幸いと言うべきか。

自殺する理由は大きく分けて3つあるらしい。健康・経済・人間関係。この順に多い。そしてそれぞれが複雑に絡み合っている。
たこ焼き屋を始めて以来ボクは大きく体調を崩したことはない。この年末年始は風邪を引いてずっと寝込んでいたのだがたとえ元気だったとしてもきっと営業もせず布団の中でぬくぬくとテレビを見ていただけなので何ら変わりはない。人間関係についてもひとりぼっちでやっているので悩んだり苦しんだりしたことは一切ない。経済的にはいつも貧窮しているが(まだ)死ぬほどではない。とりあえず売れ残りのたこ焼きだけは腹いっぱい食べられる。精神的な問題も(今のところ)本気で自殺を考えるほどでもない。それに読み辛かろうがダラダラしていようがこうして文章も綴れている。何ひとつ問題ない。あるのは今月の支払いをどうしようかなどというちっぽけな本当に取るに足らない悩みだけだ。
しかもボクは働こうと思えばいつでも働ける。ああなんて幸せなことだろう。この幸せを嘆いていてはきっとバチが当たる。

リストラの心配もない。養うべき家族もいない。彼女の誕生日プレゼントに頭を悩ませることもない。デートに着て行く服に迷うこともない。受験も控えていない。いじめもない。友だち関係に胸を痛めることもない。そもそも友だちもいない。
何の悩みもない。何ひとつない。でも本当は悩みのタネの向う側にこそもしかしたら喜びのタネがあるのかも知れない。ボクには悩みのタネすらない………



独り言18:33comments(7)|-|
bot
top
悩み
結局

悩みの種は「お金」その一点だけ。

なんて幸せな人生だろう。


独り言05:22comments(8)|-|
bot
top
リハビリ
■昨日の出来事

雨雲が低く垂れこめる鉛色の空を見上げながら(何もこんな悪天候の日にわざわざ社会復帰を目論むこともなかろう………)と呆れつつのろのろと開店の準備にとりかかる。いや実はむしろ悪天候だからこそ外に出る気にもなったのだが………。こんな日は人出も少なかろう。その方があたかも連日ここに来ていたかのような顔でひっそりと営業できるに違いない。いきなり行楽日和の明るい日射しの中に飛び出すのは想像するだに恐ろしい。そこまでの勇気はない。今日は間違いなくリハビリ日和だ。店開きも仕込みも慌てることはない。そうこうしているうちに冷たい雨がぽつりぽつりと落ちてきた。予報通りだがこの分ではお客さん以前に外を出歩く人影すら期待できまい。久々にたこ焼きが腹いっぱい食べられそうだ。こんなこともあろうかと今日は自分専用のトッピングやら変わり種のソースやらをしこたま仕込んできていた。カレーソース・明太子ソース・ハーブソルト・ガーリックバター・塩昆布・らっきょう・などなど………。もちろん元々メニューに使うネギ・チリソース・とろみ出汁・キムチなどたっぷりと用意してある。トッピングには事欠かない。今日は6個入りのパックを最低でも3パックは食べよう。18種類のアレンジたこ焼きを心行くまで楽しもう。そう心に決め半ば負け惜しみ半ばヤケクソで人通りなど全くお構いなしにくるくる焼いていく。売れようが売れまいがそんなことは関係ない。今日はリハビリなのだ。ブランクがあった割には腕も鉄板の調子も上々である。こんがり美味しそうな色のたこ焼きがくるくるとテンポ良く焼き上がっていく。さてまずは何味で食べようか………。

・営業時間:16:30〜22:00(5時間30分)
・売上金額:31,850円

結果的には降りしきる雨がうそのようにまずまずの売上だった。せっかく用意した自分専用のトッピングを試す余裕もなくほとんどロスが出ないまま完売してしまった。しかもいつもより30分も早く………。以前にも感じたことだがたまに営業した方が売れ行きがいいのだろうか………?なんとも複雑な心境だ。はたして社会復帰できたのかリハビリになったのか………。今日もまた雨らしい。少なくとも2日続けて雨の日に営業するだけの気力はないことだけは確かなようだ。


ある日の営業日誌06:59comments(15)|-|
bot
top
休業中
■いじめと自殺

このところ体調はすこぶる良い。すこぶる良いのだがずっと腹痛が続いている。長いつき合いだ。ボクにとっては健康体と何ら変わらない。腹痛は子どもの頃の記憶と直結する。思い出のあちこちに腹痛が顔を出す。学校の行事はもとより通学そのものにも腹痛はつきものだった。ボクに限ってそれがいじめられる原因のひとつになっていたのは間違いない。腹痛そのものではなく腹痛を起こした際のボクの態度に大きな問題があったのだ。たとえば放課後かくれんぼしている最中に我慢できずに帰宅してしまったことがある。翌日はクラス全員からなじられた。鬼だったのだから尚更だ。それも何度か繰り返されると怒られることがなくなった代わりに誘われることもなくなっていった。至極当然である。運動会では全く役に立たないクラスのお荷物だった。リレー中に腹痛を起こしバトンを渡せなかったこともある。遠足の日も必ずといっていいほどバスを待たせてしまいみんなをいらだたせた。その上はげしく車酔いする。誰も隣に座らせてくれないので仕方なく先生やガイドさんの隣に座らせてもらった。先生もいい迷惑だったろう。お昼になっても帰りのバスのことが心配でせっかく母が作ってくれたおにぎりも食べずにひとりで過ごした。でも貧乏育ちのボクには途中で捨てることなど考えもよらず家に帰り着く直前に食べて証拠隠滅をはかるのが常だった。ご飯が痛むと糸を引くことをこのとき知った。糸引くおにぎりでいっそう腹痛がひどくなったボクは畳の上を這いずりまわりながら怪訝な表情の母に「芋虫の真似」と家族ですら笑えぬ冗談を言ったりした。毎年青白い顔で集合写真に写っているところを見るとそれでも休まずに遠足には行っていたようだ。遠足をはさんだ前後3日間の腹痛の思い出しかない。近所の女の子の誕生会でもお腹が痛くなったボクは女の子がわざわざみんなに作ってくれたちらし寿司のせいにしてしまい全員のひんしゅくを買ったこともある。女の子は泣いてしまい誕生会は散々なものになってしまった。全てボクのせいである。腹痛を起こすといまだにその日のことを鮮明に思い出し身体中からイヤな汗が噴き出す。と同時に今は誰にも迷惑を掛けていないことに心底ほっとする。本当にひとりでいてよかったと思うのは腹痛を起こしたこんなときだ。

いじめることが悪いことなのかボクには判断できない。少なくともボクはいじめられて初めて気付いたことが沢山あるしそのことを感謝こそすれ恨んだことなど一度もない。ただ死にたくなったことはある。だから自殺することも悪いことなのかどうかボクには分からない。人を殺すことすら善悪の判断がつかない。無謀にも教師を目指していた学生の頃しらふでは日常会話すらまともに出来ないボクはよく酒の力を借りて誰彼構わず議論を吹っかけていた。なぜいじめが悪いのか?なぜ自殺が悪いのか?人殺しが悪いのか?心の底から知りたいと思った。教師志望の連中は口を揃えて「そんなこともわからないお前が教師になる資格はない」と吐き捨てた。それでも泣きながら食い下がるボクをやがて誰も相手にしなくなった。教育実習先で「人助けは自己満足」との持論を展開したボクは他の実習生全員から「それは大きな間違いだ」とコンコンと説諭され酔っぱらってもいないのに泣き出してみんなを呆れさせた。結果的にはみんなの見解が当たりボクは教師にならなくて正解だった。いや正しくはなれなかったのだが。

だからといってその頃の疑問が解消された訳でも持論が変わった訳でもない。憤慨したように「そんなこともわからないのか」と吐き捨て教師になっていった連中は結局その答えを教えてはくれなかった。人殺しが悪いことだとしたらその根拠は法にしかない。いじめや自殺にいたっては法にすらその根拠がない。善と悪の線引きがボクには分からない。どんなに言葉で諭されても心に染み入ってこない。ニュースという名のワイドショーを痴呆のように眺め続ける毎日。そこにある世間というものを学べば学ぶほど疑問がふくれ上がっていく。と同時にボクのような人間をも生かせてもらえているこの世間のだらしなさというかいい加減さというか懐の深さに感謝する。世が世なら学生の頃いやあのお誕生会の時にとっくに抹殺されていただろう。世の中がずっと今のままであって欲しい。むしろ今よりもだらしなくなってくれたらこんなありがたいことはない。教師だって生徒をいじめたくなることもある。警官だって痴漢もしたい。公務員になったからには出来るだけ働きたくない。せっかく役得のあるポジションまで登りつめたのだから甘い汁もたっぷり吸ってみたい。一生吸い続けたい。親だからといって必ずしも子どもが可愛い訳ではない。こいつのせいで損してると思ったって不思議じゃない。ときに子どもなんて邪魔者以外の何者でもない。もちろん子どもだって親が目障りだ。寝ている間に排除したい。核だって持てるものなら持ってみたい。嫌気がさしたらいつでも死ねる自由が欲しい。せめてそのくらい自分で決めさせて欲しい。なにが悪いのか?なぜ悪いのか?

いじめはなくならない。自殺も人殺しも決してなくならない。それはこの腹痛がなくならないくらい確かなことである。それでもなんとなく世間とやらは上手くいってるように見える。少なくともボクの目からは何ら問題なく見える。ボクの身体もすこぶる健康である。何ら問題はない。


■ついでにさっきワイドショーを見ていて気になったことの備忘録。

本当に万引きをなくす気があるなら保安員は堂々と制服で店内を巡回したらどうか。怪しい素振りを見かけたら「どうしましたか?」と声を掛けたらどうか。万引き犯をつかまえて悦に入っている保安員の方がよほどさもしく淋しい人間に見える。

駅前の放置自転車は利用者のモラルでも自治体の責任でもなくそれを商売にしているJRの責任ではないのか。お店がお客さんのキャパに見合う駐輪場を設けるのは当たり前のこと。頼まれた訳でもないのに毎朝せっせと片付けたり注意したりしているおじさんは自身の善行に満足そうだ。スーパーの保安員と似ている気がする。

談合がなぜいけないことなのかさっぱり分からない。なんとも日本人的なバランス感覚に則った素晴らしいシステムだと思うのだが。

強いモノや大きいモノをいじめてもそれは「いじめ」とは言わないらしい。

ナマケモノに親近感を覚える。ボクも動物園の檻の中で暮らしたい。ナマケモノほど可愛くはないが。

いじめや自殺の話題になると必ず「昔はよかった」的な発言を耳にする。いつを指しているのかは知らないがそのコメンテーターの「昔」はきっと素敵な時代だったのだろう。うらやましい。

氷山の一角がさも大多数のように誇張される。逆のこともある。いずれにせよ全ては眉唾もの。

ワイドショーとはまるで関係ないがボクは昔からドラえもんが嫌いだ。ドラえもんがやってきたその未来というのが現在からつながっていて結局は便利さを求め物欲に走る世界がその到達点だとしたら何とも淋しい気がしてならない。毎回どんなに便利な道具を使ってもその不純な動機に手痛いしっぺ返しを受け続ける主人公たちはそこから何も学ばずただただその淋しい未来へ流されていく。どこかでその間違いに気付いた瞬間にドラえもんが目の前から消える(つまりは未来がドラえもんやその他の道具を必要としない世界へと変わる)という展開にならないものか。ついでにサザエさんの世界も薄気味悪い。



とりあえず備忘録10:53comments(9)|-|
bot
top
生活
■昨日の出来事

いっそのこと天気予報がちょっぴり外れて雨になればいいのにと思っていたら夕方から本当に降ってきた。久々の営業のくせに気持ちが全くもって後ろ向きだ。経験上ちょっとやそっと雨が降ったくらいでは売り上げには響かない。響かないと分かっていながら営業場所の数百メートル手前でUターンして帰ってきてしまった。まあリハビリだと思えば外に出掛けられただけでもまし………といくら前向きに考えようとしても相当無理がある。ふとこのまま立ち直れず二度とたこ焼きをくるくるひっくり返すことなく一生を終えるのではないかという思いがよぎる。こちらの予報もちょっぴり外れてくれるといいのだが………。


■むかしむかしといってもここ最近1ヶ月の出来事

もちろん出来事らしい出来事などあるわけもないが一応ひとりで生活していかなければならない身である以上むかしのようにただひきこもっているわけにもいかない。全てにやる気が失せてしまったと言えどもまだこうして生きさらばえている。なんとかして食べていかなくてはならない。そこで例によってネットで探した在宅で出来そうな仕事に片っ端から応募してみた。怪しいものはもちろん面接があるものを除外していくとなかなかまともな仕事は残らない。そうこうしているうちに9月も終わろうとしていたある日ようやくひとつの仕事が見つかった。ネット通販の会社でサイト作りのお手伝い。メールやCMSサーバーを経由したやりとりのみで一切顔を合わせる必要がない。収入は微々たるものだがこの仕事は今でも続けている。10月になると以前お世話になっていたゲーム開発会社から連絡が入った。急な仕事で申し訳ないがシナリオをお願いしたいとのこと。今までよりも報酬などの条件は悪かったがこれもふたつ返事で引き受けた。こちらも一切顔合わせの必要なし。出来上がったシナリオをメールで送るだけ。それと単発の仕事だがカタログ作成の仕事もあった。当然顔合わせもせず出来上がったデータをFTPサーバーへアップして終了。
こんな感じでここ1ヶ月は文字通り何とか食いつないできた。一切誰とも合わずに一応形ばかりの仕事をこなしてきた。つまりはたこ焼き屋を始める前の生活に完全に戻ったということだ。我ながらこんな生活がよく何年も続いたものだと感心する。


………なんてことが書きたいのではない。まるで違う。
ひきこもりやらニートやらという単語を目にし耳にするたびに以前たこ焼き屋が順調にいってた頃はあたかも自分は卒業生のごとく未だもがき苦しむ後輩達よ早くがんばってボクのように自立するのだよとある種の優越感に浸りつつ一段高いところからしたり顔で見守っていたものだったが実際は自立どころか卒業すらしていないことを改めて思い知されたこの1ヶ月だったのだ。「いざとなればボクにはたこ焼き屋があるさ」などという甘えがあるだけに余計たちが悪い。以前よりも精神的には後退しているかも知れない。なんとかひきこもりやニートから抜け出そうという気力が失せその抜け出すための方法論が見つかったことにただただ安住してしまっている。月初には「1日1万円ずつ稼げば十分だろう」と皮算用して何もせぬまま月も半ばにさしかかると「まあ残りの日数1日2万円も稼げば何とかなるだろう」とまだ安穏と過ごし結局月末になり1円たりとも稼いでないことにようやく思い当たり愕然とし「1日10万稼いでも追い付かない」ともうその時点では全く働く気力もなくなっている。そんな1ヶ月だ。しかもそれが終わったわけではなく今現在この瞬間も続いているのだ。
上の文章を読み返すと劣等感からくるさり気ない自慢や自己肯定に反吐が出る。「サイト作りのお手伝い」そう書くと何だか大事な仕事を任されているようだが要はその会社の社員では誰もがバカらしくてやってられないような手間ばかり掛かって達成感の薄い仕事を法外な安さで外注してこれまた誰もがやろうとしなかったところへのこのことボクが応募してありがたがってやっているというただそれだけのこと。CMSサーバーだのFTPサーバーだの横文字を並べてるが知らない人が見て「お。何だか難しそうなことをやっているな」と思ってもらうことを期待しただけのこと。ちなみに今回までボクはCMSサーバーって何のことだかさっぱり知らなかった。担当者からは当たり前のように指示されてボクも当たり前のように知ったかぶりしてその夜あわててネットで調べた始末だ。「ゲーム開発会社からシナリオの依頼」なんてものがそうそうあるはずもなく実際は法外な安さと過酷な締め切りでも阿呆のようにボクが引き受けるから最後の砦になっているに過ぎない。依頼主からしたら「え?本当にその条件でいいの?」とかえって不安に思ったことだろう。カタログ作成にいたっては3日3晩かけて作った報酬がたったの3000円という初めてのおつかい並みのお仕事だった。それが実情だ。



別冊・ひきこもり考05:21comments(7)|-|
bot